京都市嵐山にある天龍寺の壁紙写真です。 天龍寺は京都五山第一位に位置している、非常に位の高いお寺で、その歴史は南北朝時代に遡ります。 天龍寺はもともとは南北朝の合戦にて吉野山中で1339年に亡くなった後醍醐天皇や 南北朝の合戦で亡くなった武士の霊を弔うため、以前後嵯峨天皇の亀山離宮があった場所に 室町幕府を開いた足利尊氏が光厳上皇の院宣を取り付けて1339年に建立をはじめ、1345年に完成したと伝えられています。 臨済宗天龍寺派の大本山で、正式名称は霊亀山天龍資聖禅寺と呼ばれます。 天龍寺の名前の由来は足利尊氏の弟、直義が 保津川(大堰川)から黄金の龍が天に向かって昇っていったという夢を見た事からきているそうです。 開基は夢窓疎石(夢窓国師)とされています。また京都五山第二位の相国寺も夢想疎石の開基です。 もともと足利尊氏が信仰したのが禅宗であり、その流れでこの地に新たに天龍寺を建立したそうです。 京都五山として五山上位に位置する南禅寺(臨済宗南禅寺派)を筆頭に、 第一位がこの天龍寺、第二位が相国寺(臨済宗相国寺派・有名な金閣寺と銀閣寺は相国寺の塔頭) 第三位が建仁寺(臨済宗建仁寺派・日本最初の禅寺とされている)、 第四位が東福寺(臨済宗東福寺派)、第五位が万寿寺(非公開)となっていますが、 そのいずれもが臨済宗の禅寺の大本山です。 天龍寺と京都五山、足利尊氏の禅宗信仰という時代背景には、当時鎌倉初期に南宋より伝えられた禅宗と、 それを広めた禅僧・栄西の功績が大きいと思われます。 禅宗は鎌倉時代末期から南北朝時代に最盛期を迎えており、京都五山の制度もこの南宋の五山の制度に倣ったものです。 この制度はもともとインドが発祥で、禅寺の格付けと統制を目的にしたものですが、 それが幕府側にとっても隆盛を極める禅宗に対して、位の高い禅寺を格付けし、 統制するためにその制度を利用することが都合がよかったのかも知れません。 さてそんな京都五山の中でも第一位という地位にある天龍寺ですが、 6年がかりで完成した大規模な寺院の造営にあたって 足利尊氏が始めたのが中国(当時の元)との貿易です。この時貿易に使われた船を「天龍寺船」と呼んでいますが、 その名前の由来は天龍寺建設資金の調達という目的があったためです。 しかしその後も応仁の乱を始め、明治維新にかけて何度も戦火で焼け落ちたため、 現在の建物はほとんど明治以降に建立されたものばかりだそうです。 本尊は大方丈内にある木造釈迦如来坐像(非公開)です。 天龍寺は嵐山・渡月橋から京都市内へ向かって直進すると左手に見えてきます。 拝観料は庭園だけなら500円、方丈の建物に入るとさらに100円プラスされます。 駐車料金は何と1000円/1日と高いですが、100台位止められる比較的広い駐車場を持っています。 嵐山やその周辺の観光も兼ねて訪問すると良いかもしれません。 また歩いていくなら嵐山周辺で民間駐車場を探したほうが安くつくと思います。(だいたい800円/日位〜) 天龍寺の紅葉の見頃は11月下旬〜末頃となります。 また紅葉の見所はやはり日本で最初に国の特別史蹟名勝に指定された夢窓疎石作の池庭廻遊式庭園の曹源池(そうげんち)周辺の紅葉です。 嵐山と亀山(小倉山)を借景にしたこの曹源池庭園は、もともとこの地にあった亀山離宮庭園を一部利用したとも言われ、 貴族的で優雅な美しさを持つとともに、禅宗独特の白砂を州浜の部分に敷き詰めてあり、禅の文化と貴族的文化が調和しているように思えます。 紅葉の時期には曹源池に紅葉を映してとても美しい優雅な庭園となっています。 また人が少ない早い時間帯ならば本堂から額縁風景として紅葉を眺めるのも良いかもしれません。 ただ今回は行った時間帯が人の込み合う10時半頃だったため、どうしても人を避けての撮影は不可能でした。
美しい天龍寺の紅葉の風景です
京都五山の第一位とされている
天龍寺の紅葉の様子です
特別名勝・曹源池庭園の紅葉が見事でした
撮影日2005年11月22日
