高遠小彼岸桜はややくすんだような桜色で、独特の色合いをした桜です。 高遠小彼岸桜はエドヒガンザクラの系統の桜ですが、 日本では固有種として新種の桜で、ここ高遠固有の品種とされています。 高遠城址公園は高遠城の跡地です。 高遠城は武田信玄が1547年に築いた城で、武田信玄のあと、 天下統一と武田氏殲滅をもくろむ織田信長の長男信忠の軍勢に攻められて落城し 武田氏が滅んだ最後の戦いになったという悲しい歴史を持っています。 その後明治に入って1871年(明治4年)廃藩置県で民間払い下げを受け、 1875年(明治8年)には高遠城址公園として整備され、この頃から高遠小彼岸桜の植樹が始まりました。 公園に整備する過程で桜馬場にあった桜を植樹し、それも単一種類だけを植樹し続けたことから このように独特のくすんだような赤みを持つ桜が誕生したのだそうです。 城址公園に植えられている小彼岸桜の総本数は約1500本とも言われています。 長野県の内陸部、標高750m前後に位置する高遠の桜は満開はだいたい 近畿の平野部に比べると1週間から10日前後遅く、4月中旬〜20日前後に満開を迎えます。 ここの桜が素晴らしいのはとにかくその風景にあり、 小彼岸桜の咲く城址公園から桜越しに残雪の残る信州アルプスの山並みを見られることでしょうか。 またこの時期の人出の状況はすさまじく、10km以上の渋滞もあるとか。 駐車場は広いとはいえ限りがあるため、私が到着した平日の午前7時の段階でも すでに駐車場はある程度の車が止まり、また高遠城址公園の中は 非常に多くのカメラマンなどでごった返していました。 撮影スポットでもっとも人気があるのはもちろん桜雲橋の袂ですが、 その下の池の部分も水鏡に映した桜雲橋を狙ってカメラマンが大挙して押しかけている場所です。 また9時過ぎにはもう駐車場は満車の状態で、高遠小彼岸桜のすさまじい人気振りをうかがわせます。
高遠城址公園・桜雲橋
問屋門と小彼岸桜
桜雲橋と高遠コヒガンザクラ
高遠小彼岸桜と仙丈ケ岳
撮影日2003年4月18日
