京都竜安寺の紅葉の壁紙写真です。 竜安寺は虎の子渡しの方丈枯山水庭園で有名なお寺です。 侘び寂びの心を現す禅寺で、正式名称を「大雲山 竜安寺」といい、臨済宗妙心寺派に属します。 竜安寺の開基は細川勝元が1450年に徳大寺家から譲り受けた山荘を禅寺にし、禅の高僧義天玄承を初代住職にしたとされています。 国の特別名勝に指定されている方丈庭園は幅25m、奥行き10mの比較的こじんまりとした庭園で、 また人々の想像を駆り立てるべく、きれいに模様を描いた白砂とわずかに15個の石だけがある非常にシンプルな庭園です。 大勢の観光客達はここ竜安寺の石庭に座り込んでそれぞれの思いを空想に仕立てます。 虎の子渡しと呼ばれるのは白砂の模様をまるで大海か大河に見立て、そこに浮かんでいるように見える石の配置が 中国の伝説にある虎の子渡しを想像させること、 まるで伝説のように虎が大河を渡っているように見えるところから出てきた空想でしょう。 竜安寺の石庭として有名な虎の子渡しの石庭はまた枯山水庭園とも呼ばれています。 枯山水庭園は禅宗独特のもので、かつて南側の庭は儀式をとりおこなう為に清浄と称して白砂を敷き詰めていたものが、 いつしか使われなくなり、水の無い庭園にあたかも山から水が流れてきているように白砂の模様や石の配置で表現する、 枯山水の手法が広く取り入れられるようになってきたことと、白砂が枯山水のイメージにピッタリだったこともあるでしょう。 また禅宗自身が座禅を組んで悟りを開くといった性格を持っているため、静かに瞑想に耽るには いたってシンプルなこのような庭園の方が様々な空想を巡らせるには都合が良いためでしょう。 ところで竜安寺は石庭だけかというと、とんでもありません。 いたって地味な印象を持っていた竜安寺ですが、こと紅葉の時期に限って言えば華やかさに満ち溢れます。 紅葉の時期の竜安寺で注目すべきは方丈庭園ではなく方丈西側にある苔の緑とカエデの紅葉と、 鏡容池を中心に広がる池庭回遊式庭園のほう。 鏡容池周辺には鮮やかな紅葉をたたえたカエデが多く植えられており、 水面に映る紅葉や空の青と合わせると非常に美しいです。 とにかく竜安寺のイメージが一変してしまうほど、そこは鮮烈な紅葉や黄葉に囲まれた庭園です。 侘び寂びなどどこ吹く風、そんな華やかな世界が広がってゆく紅葉の時期の竜安寺は必見です。 竜安寺がここまで紅葉がきれいだとは想像だにしていませんでしたが、 紅葉の名所ぞろいの京都にあっても決して引けをとらない素晴らしい紅葉が堪能できると思います。 石庭に代表される落ち着いた禅の文化と、鏡容池周辺に見る貴族文化的な紅葉の華やかさとが表裏一体となっている、 そんな竜安寺の違った一面と、たどってきた歴史の一端を垣間見た気がします。 紅葉の見頃は11月下旬〜末頃、拝観料は400円です。 なお竜安寺の建物内は三脚禁止ですが、回遊式庭園部分はとくに規制は無いようです。
紅葉の時期の竜安寺
侘び寂びや枯山水庭園など
静かで地味なイメージの強い竜安寺ですが
紅葉の時期は一番華やかな時を迎えます
撮影日2005年11月28日
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