沖縄県の万座毛の壁紙写真です。万座毛は「まんざもう」と読みます。 海面からの高さ30mほどの断崖絶壁にまるで象の鼻のような形をした奇妙な岩があることが特徴です。 沖縄本島中央部の恩納村の西海岸・東シナ海に面する万座毛は海に突き出した岩が波の侵食を受けて現在のような奇妙な形になっていったと思われます。 夏の万座毛は草葉の緑と海の青・空の青の対比が非常に美しく、また対岸付近には万座ビーチホテル(ANAホテル)を初めとする数多くのホテルが存在し、 沖縄を代表する観光スポットのひとつです。 万座毛とは少々変わった名前ですが、この由来は琉球王朝時代の第12代国王の尚敬王(しょうけいおう)が首里城を出て、 18世紀前半の国王だった当時の1726年10月に、庶民の暮らしを見てまわる北山巡視、いわゆる領土巡視の旅の途中に この地を訪れ、この象の鼻の形をした岩のほうではなく天然芝の野原を見て、「万人を座するに足る毛」と称賛したところからこの名前が付いたそうです。 毛(モウ)は沖縄では「原っぱ・草原」を意味する言葉で、尚敬王は象のような鼻の形をした岩よりも、その上に広がる野原の広さのほうに注目していたということになるのでしょう。 奇妙な形の岩よりも万人を座らせることが出来る原っぱに注目していることが王らしいといえば王らしいですが。 それとも当時はまだそこまで岩が侵食されておらず、単なるありふれた台地状の岬の断崖絶壁だったのかもしれません。と勝手に想像してみたり。 また万座毛のある岩は隆起した珊瑚礁の琉球石灰岩からなる断崖です。沖縄本島自体が約10万年前頃に隆起した石灰岩化した珊瑚礁が大部分を占めるようですが、 石灰岩は非常に水の侵食に弱い性質があるので、当時王の見た断崖絶壁は現在のような奇妙な形ではなく、単なる侵食された特徴のない断崖絶壁で、 もしかするとこのような奇岩となったのはそれほど以前ではないのかもしれません。 この万座毛の上の野原は万座毛石灰岩植物群落として万座毛の断崖固有の種もあり、沖縄県の指定天然記念物にもなっています。 昭和47年5月12日には県指定名勝にもなっています。万座毛では強烈な潮風や塩分、石灰岩台地の乾燥に耐えることが出来る植物が集まっています。 主に見られるものはアダン、クサトベラ、ナハエボシグサ、モンバノキなどがあります。 また万座毛から見下ろす珊瑚礁の海の色も非常に美しい水色をしています。ただ断崖絶壁の遊歩道には柵のないところもあるため、 散策には少し注意が必要です。地元の方のお話では実際この撮影の2日前の同時刻頃に記念写真撮影中に海に転落された方がいらっしゃったようです。 万座毛の撮影ですが、万座毛と青い海を入れるには午前中がベストです。午後は逆光になるため、万座毛が陰になります。 万座毛に沈む夕日を狙うのもひとつの手ですが。アクセスは沖縄自動車道屋嘉ICを降りて県道88号線、国道58号線を経由して20分ほどで 到着します。駐車料金は無料です。
