春日大社の砂ずりの藤は、春日大社境内中央に藤棚があり、
その藤の穂先が地面にすりそうなほど伸びるところから
砂ずりの藤と呼ばれるようになったようです。春日大社の砂ずりの藤は樹齢700年以上ともいわれる藤の古木です。
もともと春日大社境内には藤の花が古来より自生していたそうです。
春日大社自身が創建されたのは平城京のあった当時の768年に
当時の左大臣であった藤原永手が称徳天皇の勅願を受けて建立した神社です。
春日大社は平城京の守り神としての意味も持っていたとされています。
当時から境内に自生していたとされる藤の花は当時の権力者である藤原氏が非常に気に入り、
大切にされてきました。
それは春日大社の社紋が藤をあしらったものであることからも伺えます。
このうち春日大社の砂ずりの藤として有名な藤は境内直会殿前に植えられている藤の古木のことで、
花房の長さが1m以上にもなると言われます。
この藤は当時の藤原道長の子孫である藤原北家近衛流派の嫡流に当たる
摂関近衛家が献上したものだとされているようです。
砂ずりの藤はノダフジ系統から派生した藤だと言われています。
またこの砂ずりの藤の樹齢700年と言われる根拠となっているのが
鎌倉時代の1309年に西園寺公衡や藤原一門、高階隆兼らが作成し奉納した春日権現記絵と呼ばれる絵巻で、
この絵巻に砂ずりの藤が登場しているところから樹齢700年以上といわれているようです。
ただ絵巻に登場する時点ですでに大きい訳ですから実際にはもっと古来からあったものかもしれません。
春日大社には境内の藤の花以外にも今回行かなかった神苑(万葉植物園)に20種200本とも言われる藤の花が咲いており、
早咲きの藤や八重黒龍と呼ばれる園芸種の藤などがあり、こちらも有名です。
春日大社・砂ずりの藤
世界遺産の春日大社
慶賀門と砂ずりの藤
奈良公園の鹿と春日大社 他
撮影2003年5月2日
