立山室堂・地獄谷の壁紙写真です。今回は室堂平の地獄谷の風景をお届けします。 立山黒部アルペンルート・室堂平で下りて散策すると、天国と地獄を見ることができます。 浄土山から続く室堂平が天国とすると、ここ地獄谷は地獄を表しています。 地獄谷へは室堂平からミクリガ池方面へ道を取り、ミクリガ池からは急な石段を5分ほど下ったところにあります。 地獄谷は下りきったところにある代表的な鍛冶屋地獄をはじめ、左手に天狗平へ向かう水平道を行くと 百姓地獄と呼ばれるところ、右手雷鳥沢ロッジ方面へ取ると紺屋地獄と呼ばれるところがあります。 それ以外にも大小136もの地獄があるといわれていますが、どれがどう呼ばれているのかハッキリしません。 ここへ来ると風景は完全に一変します。それまでの緑に覆われていたものが一気にグレー一色の世界へ変わります。 また周囲には硫黄のにおいが立ち込め、鍛冶屋地獄はじめ硫化物を吹き上げる 黄色く変色した昇華硫黄と呼ばれる噴気孔がいたるところにあります。 また地獄谷は立山火山が最後に活動していたところで、 一万年前くらいまで噴火活動が盛んで、いたるところに火口があったそうです。 噴火こそ1836年の水蒸気爆発を最後に収まっているようですが、立山一帯が火山だった明確な証拠として地獄谷は存在しています。 また平安時代に書かれた今昔物語などにも登場するところから、かなり以前からここに地獄があることは知られていたようです。 また平安時代当時の山岳信仰・修験道でも地獄谷がこの世の地獄が現されたものとしてあがめられており、 現世に現れた地獄は山岳信仰にとって立山を霊山とあがめるに充分な要素となっているものと思われます。 また雲仙地獄の歴史などに見られるようなキリシタン弾圧などの地獄攻めがここで行われたという記録は残っていないようです。 キリシタンが少なかった土地柄や、もし行われたとしても標高2300mの道なき登山自体でも充分拷問に値すると思われます。 私は地獄谷から再度ミクリガ池のほうへ引き返しましたが、鍛冶屋地獄で標高2316m、ミクリガ池が標高2404mですから、 標高差で88mをわずか距離400m程、平均勾配22%で登りきりますので、かなりシンドイ登りとなります。
美しい立山で突如現れる地獄谷の風景
緑が美しい立山連峰を背景に
突如出現する地獄谷
立山が活火山であった証拠がそこにあります
撮影日2006年8月10日
