兵庫・豊岡市にある玄武洞とあじさいの壁紙です。 玄武洞は兵庫県豊岡市赤石にあり、 日本でも特異な褶曲した柱状節理が見られるところとして有名で、また玄武洞はその特異な形から 1931年(昭和6年)2月20日に国の天然記念物に指定されています。 玄武洞は約160万年前の火山活動によって出来たといわれています。 当時日本列島ではプレートが盛んにぶつかり合い、ぶつかり合った先に火山フロントと呼ばれる火山帯が形成されていたそうです。 またプレート境界付近に位置する日本列島では約200万年前あたりから太平洋を取り巻く火山帯の一部を形成しており 当時は日本列島各地で盛んに火山が噴火していたそうです。 但馬地方や玄武洞周辺も例外ではなく、鉢伏火山や氷ノ山火山、大屋火山などが活動し、 また時を置いて扇ノ山火山群、玄武洞、神鍋火山群が活動し、プレート圧縮による隆起とともに 中国山地を形作っていったとされているようです。 玄武洞の溶岩はこの頃噴出した溶岩が冷えて固まっていたものが、波の浸食などで姿を現したもので、 もともとは洞窟ではなかったのですが、江戸時代に玄武岩を採掘したりした穴が洞窟として残っています。 実は玄武洞は江戸時代の玄武岩の採石場だったわけです。 また玄武洞以外にも褶曲した柱状節理が非常にきれいな形で残されている青龍洞や、 珍しい横方向の柱状節理のみが見られる白虎洞、 小さいがコンパクトにまとまった柱状節理の褶曲が見られる南朱雀洞、 羽を広げた朱雀の形に見えることから名づけられた北朱雀洞が玄武洞公園内にはあります。
玄武岩が採掘されたので玄武洞と名前がついたように思えますが、 実際は玄武洞から採れた岩石のことを玄武岩と命名したのが本当のようです。 ちなみに玄武洞の名前の由来は儒学者・柴野栗山という人が1807年に北を守る神「玄武」から命名したそうです。 玄武洞公園のそれぞれの名称は中国神話の四神から来ています。 すなわち北の玄武・東の青龍・南の朱雀・西の白虎があり、それぞれの方角の守り神というわけです。 位置関係からすると朱雀以外は玄武を中心にして向かって見ると方角は合っています。 ただ朱雀だけは南に洞窟がないため、仕方ないのでしょう。
またマグマが冷えて固まるときに磁性鉱物の影響で地磁気を帯びるのですが、 1926年に京都大学の松山教授の発見により玄武洞の玄武岩は地磁気が南を指していて、 ちょうど普通の磁石と正反対の方向になっています。 つまりこのことは160万年前の地磁気が現在と逆の方向を指していたということを意味します。 このことは非常に重要で、大陸移動説の元となる大発見だったそうです。
紫陽花咲く頃の玄武洞です
玄武洞ではあじさいの咲く頃には火山活動と地殻変動に
よって出来た柱状節理にあじさいの花が映えます。
撮影日2006年6月26日
