奈良の大仏で有名な東大寺大仏殿と本尊の大仏(盧舎那仏・るしゃなぶつ)の壁紙写真です。 東大寺は良弁上人を開基として奈良時代の8世紀前半の聖武天皇の時代に創建されたといわれています。 733年に前身となった金鐘寺(こんしゅじ)が建立されたのが東大寺の始まりとされているようです。 聖武天皇が大仏建立の詔(みことのり)を出されたのが743年、有名な東大寺の大仏の鋳造が始まったのがその4年後の747年9月29日のことで、 この巨大な大仏はそれから約2年と1ヶ月の歳月を掛けて749年10月24日に鋳造を終え、752年に開眼法要が営まれています。 なぜこれほど巨大な大仏が必要だったかと思えるわけですが、当時天然痘が大流行していたことや、 干ばつ、飢饉、地震、藤原広嗣の乱などがあり、聖武天皇はこれらを鎮めようとして国ごとに国分寺を造ることを奨励しており、 その総国分寺ともいえる存在を東大寺に求めたわけで、これだけの巨大な大仏が必要になったのかなとも思われます。 大仏完成後の758年に大仏殿の建物が完成していますが、過去2回戦火に見舞われたため、 現存する大仏は1691年2月に修復し完成したもの、大仏殿の建物は1709年3月に完成しています。 現存する東大寺大仏の高さは14.98m、台座の高さ3.05m、 下から見上げると頭頂部までは約18m見上げることになります。 また大仏殿は高さは46.1m、正面から見た横幅は57.0m、奥行きは50.5mほどあり、 日本でも最大級の木造建築とされています。 しかしそれでも創建当時の横幅86.1mにははるか及ばず、 いかに当時の聖武天皇がこの大仏殿建立に力を入れていたかよく分かります。 ちなみに有名な鎌倉の大仏とどちらが高いのかですが、鎌倉高徳院の大仏は台座も含めて高さ13.35m、 奈良東大寺の大仏が台座も入れると18.03mですから東大寺の大仏の圧勝といったところ。 ただ高さでは日本一とはいかず、座像の大仏では千葉県鋸山日本寺にある石仏が台座込み31.05mで高さ日本一、 青森市青龍寺にある昭和大仏が21.35m、福井県勝山市清大寺にある越前大仏が17mで東大寺大仏に匹敵しています。 立像も含めての高さ日本一(いやギネス認定の世界一)となるとブッチギっているのが茨城県牛久市にある牛久大仏で高さ120mもあり、 何と東大寺の大仏が手のひらにすっぽり収まってしまうそうです。 ただ歴史という点ではどの大仏も最近できたものが多く、やはり東大寺の大仏が他を圧倒しています。 これだけのものを現代ではなく奈良時代に造ってしまったということ自体がとてつもない驚異なわけです。 いかにこの時代がこれほど大きな大仏を必要とするほど不安に満ちていたかを物語っている気がします。 この後来る平安京や平安時代の名前にも、当時の人々の祈りにも似た願いが込められているとは思えないでしょうか? しかし願いとは裏腹に、この国を挙げての大事業が財政を疲弊させ、 余計に農民層などの税負担が増えて貧しい人々をより一層飢えに苦しませるという現実が 平城京を見限らせ、平安遷都のきっかけになってしまったという皮肉な結末になってしまったようです。 さて、東大寺大仏殿内部ですが、撮影はOKですが、三脚・一脚の使用は禁止されています。 今回は手持ちで撮影してきたわけですが、さすがに昼間とはいえ建物内は非常に薄暗く、手振れとの戦いになりました。 フラッシュは使わず、撮影はISO感度を800まで上げての撮影です。 それでもシャッタースピードで最長0.3秒、大体1/4〜1/5秒程度の露光時間を強いられます。 東大寺大仏殿への拝観料は500円かかります。拝観時間は比較的早く、4月〜10月は午前7時30分〜午後5時30分(10月は午後5時)まで、 11月〜3月は午前8時〜午後4時30分(3月は午後5時まで)となっています。 駐車場は周辺民間駐車場を利用しますが、だいたい駐車料金の相場は1000円/日です。
大仏殿とその内部の様子です。台座の上の大仏様は想像以上に大きく見えます。
